
東京都内で、誰もが聞き覚えのある、定番心霊スポット「千駄ヶ谷トンネル」(東京都渋谷区千駄ヶ谷2丁目)
本当に都会の交通量の多いこの場所で、巷を騒がす、幽霊が出没するのだろうか?幽霊といえば物静かな場所に出没するイメージがあるが、ここは真逆の環境だ。
深夜、車で走行中に、暗闇の中……逆さ吊りになった女の霊が、フロントガラス越しに睨みつけてくるという話が有名だが、実際の所はどうなのだろうか?
詳細はこの後検証していこう。
そして今回は、その墓地と、これまで集められている証言について順を追って、謎のベールに包まれた出没する幽霊と、その原因を探って行こうと思うので、お楽しみに!それでは検証していこう!
千駄ヶ谷トンネルとは?
千駄ヶ谷トンネルは、JR山手線の原宿駅方面から神宮球場方面へ抜ける道の半ば過ぎにある、全長61メートルの短いトンネルである。
開通したのは昭和39年3月だ。
今からなんと54年も前になる歴史あるトンネルだ。
そして、この心霊現象に関わるトンネルの上にある墓地。
この墓地は、江戸の天保時代に建てられた仙寿院(せんじゅいん)という古いお寺の墓地だ。
仙寿院(法霊山仙寿院東漸寺)は、日蓮宗の寺院である。
トンネル工事の際に、この墓地を移転させる計画があったそうだが、何故かそのまま残す形となって、トンネルの上に墓所がある、ちょっと変わった構造になっている。
まるで霊界へのトンネルと言わんばかりの不気味な風景である。
これ、本来なら墓地を迂回させる予定だったんだけど、東京オリンピックに間に合わせるための突貫工事となり無理矢理墓地の下を通過する形となったらしい。
お墓の正体がわかったところで、今度はこれまでに集まっている証言について。
千駄ヶ谷トンネルでの証言、体験談
- 深夜、千駄ヶ谷トンネルを車で走行中に、暗闇の中…逆さ吊りになった女の霊が、フロントガラス越しに睨みつけてくる
- 逆さ吊りに浮かんだ血みどろの女がフロントガラス越しに運転手を睨みつけ、ボンネットに落ちたかと思うとそのまま車を追いかけてくる
- 千駄ヶ谷トンネルを通過する車のバックミラーに髪の毛を振り乱した女性が映る
- フロントガラスに手形が付けられる
- 窓ガラスに手形というか、指の指紋みたいなのがついてた!!しかも車内側に!!!
血まみれの女に追いかけられた - 老婆の霊が出没する
- 白いワンピースを着た女の霊がトンネル内を彷徨っている
- 女性の霊が白いワンピースを着て、その顔が血みどろになっている
このような証言が多く、トンネル開通当時から今日に至るまで、幽霊の目撃談が絶えないそうだ。
お気づきだろうか?
勘の良い皆さんなら、もうお分かりだと思うが、重複した証言もあることから、ここからわかることは、ほぼほぼ、女性の霊で共通している。
総じて出血している、睨んだり、追いかけたり…。
これらの怪奇現象は、すべてこの「千駄ヶ谷トンネル」で起きている。
…考えられることは、トンネル内で起きた交通事故、あるいは事件で女性が血を流して亡くなったということ。
そして、その女性が「車」とドライバーに執着していること。
フロントガラス越しに睨みつけたり、フロントガラスに手形を付けたり…
つまり、成仏されない女性の霊は「車」と運転手(ドライバー)に恨みがあり、この千駄ヶ谷トンネルを車で通行するドライバーに、この怪奇現象を起こしているということだ。
なぜなら、徒歩で千駄ヶ谷トンネルを通過しても、怪奇現象は起きていない。
後部座席に座った人が最初に怪奇現象に出くわしているワケでもないし…共通しているのはドライバーから見えた現象。
もちろん、誰もが聞き覚えのある、定番心霊スポットとして目撃・証言が、女性の霊の話が多いんだけど、他の霊が全くいないワケじゃないと思う。
トンネル施工工事のさい、工事から完成…そして今日に至るまでに人や動物の命が関わっているはずだ。
犬や猫が路上・トンネル内部で車との接触で死んでしまったり、事件性のない交通事故で亡くなった人の霊が、この場所に留まることもある。
…そして、仙寿院(せんじゅいん)という古いお寺の墓地がトンネル上部に存在していることも、原因として大いに考えられるだろう。
ただ、何よりも、数多く目撃証言が寄せられている、女性の霊がそのどれよりも「強い」ということだ。
まとめ
今回は「千駄ヶ谷トンネル」を紹介、検証して色々とわかってきた。
まずは千駄ヶ谷トンネルの、幽霊の正体は成仏されない女性の霊で、「車」と運転手(ドライバー)に固執した恨みがある。
この場所、千駄ヶ谷トンネルを車で通行するドライバーに、この怪奇現象を起こしている。
その執念たるや、他の霊を凌ぎ、かつてトンネル内で起きた事故、若しくは、事件により死亡した女性の怨念が、自分を死に追いやった「車」、そして車を運転する「ドライバー」に向けられている。
…本当の真実は、その女性の霊にしか解らないだろうが、ここを通る際には注意しよう。